よい実況の話(その1)。

日本テレビの船越アナウンサーが問題を起こして降格となったのは最近のニュースですが、僕としては船越アナウンサーといえば、巨人戦だけでなく、「ボート船越」と名乗ってズームインサタデーに出てくる人でした。だから、23日の番組に、どういう顔して出てくるかを気にしていたんですけど、23日に出てきたのは上重アナウンサーでした。上重アナウンサーといえば、高校時代にはPL学園のエースとして横浜高校松坂大輔と甲子園で投げあった選手です。その上重アナウンサーが、PL学園のエースだったことが話題になるや「僕もあだ名がほしいです。『ピエール上重』なんてどうですか」と言い出したのは、やはり「ジャストミート」の福澤朗アナからの日テレの伝統*1なのだろうか、と思ってしまう週末でした。

さて、問題の船越アナウンサーといえば、かつて、サッカー中継の時に「ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!」と20回も「ゴール!」を連呼して世間の非難を浴びたことがあります。確かに「ゴール!」の言いすぎかもしれません。その一方で当時の僕は世間がなぜ、そんなに船越アナウンサーを責めるのかと思ったことがあります。というのもワールドカップの時に副音声でアルゼンチンの音声を流した時があって、その試合のアルゼンチン得点時の実況が凄まじいものだったので、それに比べれば大したことないじゃないか、と。
 その実況というのが、アルゼンチン得点! すると「ゴ――――――――――――――――――――――――――――――――ル! ゴ――――――――――――――――――――――――――――――――ル!」と30秒くらい伸ばして2連発。さらに「ア――――――――ルゼ――――――――ンティ――――――――ノォ!」そして異様な早口でまくしたて、最後は「アルゼンチン、ウノ(1)!」で締める。というものでした。そのくせ相手が得点すると「ゴール」と何事も無かったかのように一言だけ言う。そういう見事なまでのひいきぶりでした。それに比べたら、と思って、今、気が付きました。
 
 やっぱり、単なるモノマネじゃダメってことですね。

*1:もっと前からいます?