エクゼクティブパスの話。

青封筒はとっくのとうに届いておりましたけど、何をコメントすればいいのかわからない状態になってまして、正直言いますと文章にまとめるモチベーションがなかなか上がらないという、まさに躁鬱の鬱状態って感じの最近ですが、そんな僕でも「エグゼクティブパス」の露骨な商売には残念な思いがしています。例えば特典のひとつにライブでのバックヤード招待がありますが、これも他のアーティストさんの場合では「シングルとアルバムを両方購入した者の中から抽選」というのがあります。その権利をカード会員に63000円で売るというのが凄い発想ですよね。非難の声が至るところで上がっているのも無理はないかなと思います。在宅系の僕自身、とても納得できるのもではないですし、カード自体作るつもりはありませんので申し込みはしません。

あくまで夢想レベルの話ですが、僕はちょっと違ったアングルで考えてみました。
先日、石塚氏と電話で話した時に「これがシーズンチケットみたいなのだったら納得できたかもしれないのにな」という話が出てきました。野球・サッカー・ラグビーといったスポーツの分野では、主催試合を対象としてシーズン席を販売するというのは普通に行われている事なので、これを応用できたらという考え方です。
 例えばラグビーでは日本協会が東京と大阪・神戸の2種類の座席を売り出しています(今シーズンの販売は終了しました)。トップリーグ・大学選手権・日本選手権などの試合を、秩父宮・花園の両ラグビー場を中心に、東京が25日43試合・関西は15日23試合で、料金は東京11万円、大阪・神戸6万円。
 これをハロプロに当てはめると、会場にシーズン席が設置されて、その席はあらかじめ確保されているという形になります。平たく伸ばせば、ほぼ毎週のようにライブは行われているというハロプロの現状があります。そこで、例えば東京でのライブをそこに集約してしまうという発想ですが、そうすれば高くても納得できるのではとなったのです。しかしながら、実現させるためには事務所が常打ちのライブ会場を確保しなければなりません。最近の年金問題の影響で、各地の厚生年金会館の売却が検討されているという事実があるとはいえ、これを事務所が買うというのは、資金的・運営的には無理があるのではという結論に達しました。
 結局のところ、そういったビジョンが事務所にあるのならば、こういったファン間格差の問題にもならなかったのではないだろうかと僕は思っています。おそらくカード会員獲得のためでしょうけど、そういった面のビジョンを見せないまま、抽選で選ばれた300人のためだけの優遇措置を発表したというのが、今回非難の声が上がっている元なのではないかと。
あくまで夢想レベルの話ですが。