フィギュアスケート女子シングル・フリーの話。

実況アナウンサーも言っていましたけど、一番納得していないのは真央ちゃん本人でしょうから、
素人がどうのこうの言えるようなものではないんですけど、
ものすごくハイレベルな闘いを制したキム・ヨナの演技に、今は拍手を贈るしかないと思います。

自分としてはキム・ヨナのフリーのガーシュウィンっていうのは、SPのボンドガールに比べると印象が薄く思っていたんですね。
真央ちゃんが「鐘」を完璧に滑ったら、曲が曲だけに腹の底からズシーンとくるような神々しい演技になるんじゃないかと。
どこまで神に近づけるのかって言うのは変かもしれないけど、そんな期待もしていただけに、残念だし運もなかったとしかいえません。
その点、キム・ヨナはハイレベルな技でもミスをしなかったし、運も力も出し切れたんじゃないかと。

安藤美姫選手の「クレオパトラ」の演技は、安定感と優雅さ、技をていねいにかつ表情豊かに演じたというか、そんな印象を受けました。4年前の感想を読み返したら「はっきりわかるくらい足が動いていなかった」なんて書いていますけど、今の演技はぜんぜんそんな印象を受けません。
インタビューが流れなかったのでなんともいえませんけど、納得しているような気もします。

鈴木明子選手の「ウエストサイドストーリー」は見ていて、好きになれます。
一番の見せ場のステップは躍動感あふれているというか、叫びたくなったし、会心の演技だったのではと思うんです。
自分が見ていて心が動いたのは彼女の演技かもしれないです。

ともあれ、戦いは終わりました。
最後のエキシビションも楽しみにしてようと思います。

ラフマニノフ:24の前奏曲

ラフマニノフ:24の前奏曲

ちなみに、真央ちゃんの演技した「鐘」は通称で、OTTAVAで流れた時は「幻想的小品集 op.3−2 前奏曲嬰ハ短調」とデータが紹介されていました。調べてみると、ラフマニノフの別の作品にも「合唱交響曲『鐘』」というのがあるんだってさ。