スフィアの武道館ライブに行ってきました。の話

ありがとう。
そのことばを何度も何度も、数え切れないほど口にしたような気がしています。

 彼女たちを見るのは、4月のツアー、8月のアニサマに続く3度目になったんですけど、本当にファンの広がりぶりというのは計り知れないものがあるように思います。今回は北東2階スタンドの座席からの参加になったわけですけど、見る限り満席の状態になっていたことは、「本当にいっぱいになっちゃったんだぁ」っていう感覚を覚えました。
 スタンドからの眺めは悪くなかったです。機材のケーブルが視界に入る、バックのLEDスクリーンが見ずらい等は仕方がないことですけど、前の方の列だったし、スクリーンは見なければいいんですから問題はありませんでした。過去にもステージの真後ろからコンサートを見たことがあるんですけど、客席の動きが見えるんで自分はこういう席は結構好きだったりします。それで、ステージサイドの座席だからといって不満に思うことはなかったんです。アニソン系統のライブだと曲ごとにサイリウムの色が揃うので、そこがまた実に綺麗なんですね。特に豊崎愛生さんのソロで揃った緑のサイリウムは、森林浴ができそうなくらいの綺麗な緑でした。
 そして特筆すべきは、彩陽さんのソロです。「光のフィルメント」もそうでしたが、そのあとの「You Raise Me Up」がすごかった。ふだんすごく腰の低い発言が多くてかっちかちな印象もあった彼女でしたけど、この日のステージはすごく堂々としていて、むしろ厳粛なように思えるくらい。彩陽さんのソロではピンクのサイリウムが振られるのですが、この曲においては、彩陽さんの歌唱を客席の大多数が何もしないでただ聞き入っている、というのを目撃しました。奇跡を見たといってもいいんじゃないかと思いました。このときだけは「オペラハウス武道館」になったかもしれません。

 そして4人になると、弾けるようなエネルギーのステージで、それに呼応した客席が一体化するという感覚は、久しぶりに感じるものでした。4月の時もそういうことを思わなかったのですが、やっぱり武道館という場所のなせる業なのか、それとも彼女たちの進化が止まらないのか。自分も狭い座席のなかで腕を突き上げ、サイリウムを振り、叫び、控えめに跳びました*1。その中で彼女たちが言ったことの中に「テーマは愛」というものがあったのですが、その思いがリアルに感じられました。「1万人の人生がこの中で交差している」ということばもありました。さまざまな状況はあれど、この日この場所でメンバーとひとつになり「スフィアの環」の一部になったこと*2、その喜びは終演後の表情とか、ファンのツイートとか、至るところからあふれていました。
 そして、自分もその一部であったことがうれしくてたまらない。
 現場は幸せなものであってほしい。
 ずっとそれを思っていましたが、いま自分が彼女たちを応援できていることの幸せを、かみしめていきたいと思います。だから、何度でも言います。
 彩陽さんに。豊崎さんに。戸松さんに。寿さんに。スタッフの皆さんに。武道館で会えた人たちに。会えなかった人たちに。
 ありがとう。

*1:武道館の2階は傾斜が急なので結構危ないのです

*2:もちろん、参加できなかった人も別のまた一部であると思います