「サンプラザの9nine」見てきました。の話

 
 風の強い午後でした。煙霧といわれる現象で空が不気味な薄茶色に染まりました。
 それで、電車が止まってしまいました。中野まで4時間半ほどかかってしまいました。
 風は強く、だからハロコンとかでいっぱいになる会場前の広場も、それほど人が多くなくて。
 TLを見ても客入りの不安をあおるツイートが流れてきて、野音の時にラジオでリスナー招待とかをやっていっぱいになるというシーンを見ていた僕にとって、不安というものを感じずにはいられなかったのです。
 
 場内に入ると結構埋まっていて、それこそ8分から9分の入りって感じでした。女子のファンも結構いるような感じです。
 自分にとってもライブは昨年夏の野音以来となります。クリスマスや2月の青赤のライブにはいけなかっただけに、会場が大きくなってどうなるのか、気になっていました。野音の時は本当にモニターと照明だけのシンプルなセットでした*1けど、今回はなんか、しっかりとしたセット組んできたなって感じました。彼女たちにとっては初めての会場ですから、事務所の気合の入れっぷりがわかろうというものです。
 開演してみると、「Cross Over」から始まって、野音の時に後半の盛り上げに使っていた曲を早くから次々と投入、MCも少なく、DJを呼び込んで4曲をつないでミックスする趣向があり、自分はそこに「前へ!」という意志を感じました。
 といっても13日にリリースされるアルバム「CUE」の曲を後ろの方にやったわけではなくて、リニューアル後のシングルのカップリング曲を活用、アルバム「9nine」の曲を合わせて延べ18曲*2。「イーアル!キョンシー」を残して構成できるところに曲の充実ぶりを感じます。
 今回は演出過多という感覚もなく、変にグダグダすることもなく、本当にテンポよく進んだ印象がします。メンバーもそれぞれの個性が見えたように思います。客席も固まっているわけでもなく、変に騒ぐわけでもなく。でも、そこが良かった。いい意味での一体感があって、でも無理やりな予定調和があるわけでもなくて。その微妙なバランスが自分にとっては良かったのだと感じました。何度ライブ中に「本当にいい現場だなぁ」って思ったことか。
 だから、本当に充実感がしていますし、9nineのファンでよかったと思います。

 ライブ中、何度となく天井を見上げました。
 雲の上には青い空が広がっているように、
 空のかなたに星が瞬いているように、
 どこまでも広がっていくようなこの幸福感。
 こうして好きなグループを推せる喜びを感じていたいと、今は思うのです。

*1:といってもステージの壁に映像を映したのは、プロジェクションマッピングの単純な形だといえるのかもしれない

*2:夜公演「moving on!」では「SHINING☆STAR」を2回やった