舞台「ダチョウ課長の幸福とサバイバル」を見てきました。の話

 6日の水曜日ですが、紀伊國屋ホールで行われた劇団ラッパ屋の「ダチョウ課長の幸福とサバイバル」を見てきました。
 前回公演の「おじクロ」がももクロにはまった町工場のオヤジたち、の話だったんだけど、今年はダサい課長だからダチョウと呼ばれている課長の話でした。
 競争社会の中の生きるすべ、っていうのがテーマだったのかなって思うのです。決して思うままに動けない、たとえば能力の問題だったり、人間関係のしがらみだったり、会社の取り決め、力関係のようなもの、それが自分たちの周りにあったりする。自分たちは競争を強いられている。目標設定とかはよく言われていても、誰もがそういうことがうまくいくわけではなく、自分たちはそういう中で目の前のことをやるしかなかった。だからその流れに乗りきれなくて、後ろからはどんどん優秀な年下が追い抜いていって、いつの間にか何でも挑戦できるような歳でもなくなってきて。それでもやっぱり生きていかなくちゃ、みたいな。
 それが今作の大元のような感じがしました。
 自分もそういったことは実感しているのです。でも、そこに対する答えがこの舞台にあるわけじゃない、はっきりとした答えは示してはくれない、だけど、何かをきっと掴めるはずだって希望だけはちゃんと残してくれている。だから、正解のないのが正解。そんな舞台でした。
 もちろん、そういったシリアスだけのものじゃなくて、いい意味でしょうもない笑いだったり、時事的な話題も盛り込んだりと楽しんでもらえるような気持ちもあって、事実自分は楽しんだんだけど、去年のももクロのような、自分の嗜好に引っかかるようなものが少なかったから、そこらへんは難しいところはあったとも思いました。
 ライブとかリリイベもいいんだけど、またこういった舞台も観にいきたいと思いました。劇場でチラシの束をもらったんだけど、その中には元AKBの秋元才加だったり、元SKEの桑原みずきだったり、そういった名前を出演者の中に見かけました。ハロ系は前から舞台に出ることは多かったんだけど*1、これからはきっとこういう風に元48系だったり、どこぞのグループアイドルだった人もこういった場所で見かけるようになるのかもしれませんね。
 ではまた。

*1:圭ちゃんとガキさんは結構舞台に出てる気がします。裕ちゃんも結婚前は結構舞台に出ていました。