道重さゆみ卒業の話。

モーニング娘。'14 道重さゆみに関するお知らせ
 正直、まだ早いんじゃないかって思いました。ただ本人の意思というものであれば仕方ないと思うのです。
 個人としてはリーダーとしてのさゆのという所は裕ちゃんに影響されているところが多いのかもしれないと思っているのです。
 裕ちゃんが娘。を卒業した時というのは、グループを軌道に乗せ、武道館でライブをやり、握手会でガラガラだった会場を客で一杯にし、という形の落とし前をすべてつけて去った。そういうところに去り際の美しさのようなものを自分は感じている。今回さゆが娘。を去ることで、一つの時代の終わりのような捉え方をしている人も結構いる。だから、やっぱりさゆにもそれを望んでしまう。
 ではさゆにとっての「落とし前」はなんだろうと思うと、さゆが常にインタビューで言っていた「娘。の存在をアピールすること」ということなんだと思う。ホールでしかできなかったライブが武道館ぐらいまでは普通にできるようになった。テレビにも呼ばれるようになった。5連続1位といっても48系の推しから「リリース日をずらしておいて5連続1位って騒ぐの空しくない?」って声が聞こえてきて、確かに48Gとぶつかって勝てるかっていう言えばそうなんだけど、でも記録の上でそれを取りに行ったことを非難されるいわれはないとも思っているので、ナンバーワンアイドルといえるかどうかはわからないけど、影響力は与えられるようになったところまでは届いたかもしれない。それは去年の紅白歌合戦の出場発表が行われた時も、「なぜ娘。が選ばれない」という声がたくさん上がったことからも言えると思う。
 秋のツアー終了を持って卒業ということならば、今年紅白には彼女は出ないことになるわけで。でも、何だろう、発表の時まではいるような気がしている。それで紅白出場の瞬間を見届けて去るというのも、ある意味美しい去り方だと思うし、そうでなかったとしても、活動すら忘れ去られていた娘。の存在をアピールするということで冷淡な世間に対して楔を打ち込むということができるだろうと思う。そういう風な去り方をするのも、なんとなく、さゆなりの散り方なんだろうなってことを考えている。
 
 残されたメンバーについては、確かに個人の知名度はないけど、今はメンバーが入れ替わるのはどこでも普通になってしまったから、個人も大切だけど、いかに箱推しをつかむかってことが大事になると自分は考える。となると、グループとしての強み、それはなんだろう。フォーメーションダンスも他グループで取り組んでいるところは出ているし、だから、活動期間の長さ、そこから生まれる伝統の重みと強み、とかしか思いつかないので、さゆの抜けた娘。はそういう「何か」を見つけだせればと、おぼろげに思っている。