「わが歌ブギウギ」千秋楽。
舞台も昨日で千秋楽です。
楽日の舞台は見ていて、愛しさと切なさの重なりあう舞台となりました。
名鉄ホールで年頭に見た時とまた違って、裕ちゃんの声もどことなく力強さが感じられました。
以前「フットルース」に出た時は「中澤さんの声って哀愁というかうっとりする」という感想を述べている方がいた記憶があるのですが、それも別アングルから見れば「声が細い」っていうことでしょう。でも、ふーちゃんを演じる裕ちゃんは、妹分にして情熱を持ったキャラクターとして舞台を演じ切っていったように思えます。多くの裕ちゃんのファンから「発声が変わった」という声を聞きました。自分の耳からも、名古屋の時より声に張りが漲っている感じを受けました。
約2ヶ月、過去に例のない経験になったわけですけど、「ふーちゃん」生駒芙美子という役、グレさんとの絡みをはじめ、体当たりの情熱の演技。そしてそれが裕ちゃんのファンだけでなく、真琴さんをはじめとする他の出演者のファンの方にとっても愛おしい演技となったこと。裕ちゃんのキャリアにおいては、大きな一歩になった事は間違いないことでしょう。
千秋楽では、草刈さん演じる服部先生が異様に大笑いだったので、その分客席でも笑いが起きていました。ふんだんにアドリブも盛り込まれたようで、そこのところも楽しめました。
そういった中、「東京ブギウギ」から始まる最後のメドレー。
そこから唐突に音が止まり、ステージから人がいなくなります。歌手引退を決意し、声の出なくなったシヅ子にそっと黒いコートをかける服部先生。
そして最後に楽譜を焼いてしまうシヅ子。
僕はそこが一番切ない気持ちになってしまいました。
多分、彼女の歌に対する情熱が、無理のない音域で歌うという事を許さなかった、そういうことなんだと思うんです。歌に賭けたそこまでの思いが、余分に切なさを書き立てるのだと思います。
今はなんか、終わっちゃうのが寂しいような、そんな切ない気持ちがします。2回行ったわけですけど、また、あの情熱的な裕ちゃんの演技を見に行ける機会があることを、期待したいと思います。
なお、ひと悶着あったDVD化の話ですが、郵便振替による通販が決定しました。
細かいところは舞台の公式ブログを見てください。
http://blog.goo.ne.jp/kasagishizuko/
締め切りは2月17日消印有効です。
=追記=
千秋楽後の集合写真なんですけど、裕ちゃん、しっかり真琴さんと草刈さんの間でセンターとってます。
多分、しーちゃんに「ふーちゃん、ここ!」とか言われたのかもしれません。