中澤裕子Birthday Special〜33の物語

裕ちゃんおめでとう! 

 というわけで、開演が7時で終演が10時だから中に3時間いました。でも、それほど長くは感じなかったですね。あっという間に進んで、終わって外に出てみたら10時でしたという感じで、それだけ中身は濃かったんですよ多分。
 まず自分の悪手から晒してしまいます。直前の記事で「紫サイリウムとチケットの用意はできましたか?」なんて書いておきながら、自分がサイリウムを忘れました。すいません。で、グッズ売り場で売っているだろうと思っていたら、グッズ売り場で売っていたのは赤とか黄色とか。なんで紫にしない! と自分のことを棚に上げて心中で物販に毒づきながら入場。入場時にもらったのが画像にあるもので、中身は花の種とメッセージカード。現場で前方とか誘われていたんですけど、ひざの問題があって、飛んだりしたらまた変になっちゃうのは怖い。それで、おとなしく自力の2階席。でも、カド位置で前の席がないところだったので実質的にはいちばん前。手すりに重ならないようにすれば視界はバッチリ。場内には「背番号33」が多数。サイリウムは使っていない人が多かった。紫は多かったけど、紫一色とはいかなかったです。

 オープニングは昨年のFCツアーの映像で、カウントダウンに続いてホテルの窓あかりで描いた「ユウコオメデトウ」の文字。自分は行っていないんでそれが見れて、まずはそこで得した。
 そして裕ちゃん、おなかの辺りにリボンをあしらった赤いドレスで登場。
 何せ最初のMCで長くなることを予告したのである程度は長くなるとは思ったし、実際に6時開演で9時過ぎまでやったこともあるのでそこら辺は理解できていたのですが、このあと本当に10時までやるなんて思わなかったのだ・・・・・・これは遠征組にはつらい流れだったと思う。実際に途中で出ていった人がいたので、時計を見たら9時半だった。これは仕方ないなと。
 1曲目は「長良川の晴れ」。そして「恋の始発列車」。この曲を歌うきっかけは、なっちのメールだったんだそうな。

 前半は本人と一緒に33歳の人生を振り返るスライドショウ。
 そこで披露された写真の中に小学6年の時の裕ちゃんが。盛り上がる会場。そしてめちゃヤンキーな成人式写真(本人曰く「一度も使ってもらえない」)に、オーディションの受験者とのスナップ写真。そのときにつんくPの「バラードが、聞いてみたいなぁ」との指令で歌った曲、工藤静香の「めちゃくちゃに泣いてしまいたい」を披露。10年ぶりに人前で歌うんだそうだ。で、歌詞を間違えた。その後、彼女は娘。に入る。これが97年だから9年前。つまりこの夏を越えると裕ちゃんの芸能活動は10年目ということになるのだ。そして卒業。最初のシングル「二人暮し」披露。進んで「フットルース」から「HERO」。思い出したぞ「紳士のツアー」! スライド続いて「ほーむめーかー」の大輔登場。現在も子役として活躍中だ。花&タローも登場。bayFMが花&タローのバースデーケーキを作ったそうだが、ナイフが入れられないそうだ。*1
 そんな、実に凝った構成から衣装換えで一旦引っ込む。

 衣装換えの間にギターとパーカッションとキーボード登場。後で本人が言ったのだが、このメンバーはディナーショーとか一緒にやっているメンバーだった。そして出てきた裕ちゃんの衣装はゴールドのヒラヒラがキラキラしてて。「わが歌ブギウギ」の最初に出てくる「ジャングル・ブギー」の衣装が近いかな。「ら・ら・ら」からシングルを中心に5曲。
 裕ちゃんも世間の流れに乗りたかったようで、TVでワールドカップを見たそうだ。でもなぜかそれはポルトガル戦で、僕は「○○○○選手がかっこよかった」とでも言うのかと思ったら(そうだったら最大のサプライズだ)、15分でチャンネルを変えたのだそうだ。18日の日本対クロアチアの試合も初めて最後まで見て、「川口選手はかっこいい」と発言。でも僕の記憶では4年前も「楢崎選手がかっこいい」とラジオで言っていたのだが・・・・・・。裕ちゃんの好みはGKということにしておこう。裕ちゃんは先日のゴルフ(プロアマ戦)がよっぽど恥ずかしく感じたようで「ゴルフちゃんとやりたい」とも。あややとのラウンドがまた実現に近づいたかな。
 と、ここまで書いてきたこと、ほとんどMCのことなんですけど、それだけしゃべる内容が多かったんですよ。またよく客席の反応を拾うんですね。途中にはつんく曲「なんでやねん 心配せんでもええ」を歌う場面もありました。場内は座って聞いている人が多くて穏やかだった。確かに暴れているのはいなかったし、花道の先っぽにいた特攻服がかなりがっついてましたけど、それくらいかな。心配していた目立ちたいだけの奇声はほとんどなかった。「東京美人」の<あれ>も、自分は嫌いだからやらないけど、変でなければ許せるというか、それだけの積み重ねのなかで生まれた互いのリスペクトを感じた。自分がリードするとかいうわけじゃないんだけど、気持ちは自然と前に行った、それでいて全体の調和が壊れなかった。そういう人が多かったんじゃないかと思う。

 アンコールの時も、結局紫のサイリウムは増えはしたけど、何色も使わない人が多かったから一面の紫という形にはならず。終演後に一緒に飲んだカズヤさんみたいな、自分の信念のもとに使わない人もいれば、ただ単に忘れただけという僕のような人もいて。意識の統一という形にはならなかったと思う。
 花道の先に大きなケーキがセッティングされてアンコールスタートなんだけど、タンクトップにミニスカートの本人がそれを知らずに出てきたので本人ビックリ。大きな「33」も飾られて、ケーキが燃えるほどのローソクが差してあったわけでもなく、大きいのが3本、小さいのが3本。大歓声に包まれてローソク消灯。曲は「人知れず胸を奏でる夜の秋」。そして僕にとっては意外な選曲だったんだけど「I wish」。さらにダブルアンコールで「Get along with you」。本当に幸せそうに花道の先に立って360度に手を振る裕ちゃん。

 スライドショウの中で「人に歴史あり」と感じた。節目節目に想い出を刻みつけてきたからこそ、今こうして裕ちゃんは33歳の物語を最高の形でつむぎ始めたのだ。それは裕ちゃんだけのものではなく、この場にいた人いなかった人を問わず、その関わりの中にいる人の中で、それぞれの物語がここから始まっていくのだと、書いていて思わずにはいられなかった。


 人に歴史あり、そこに未来あり。

*1:この写真は「マジアサ」のホームページで見ることができる