長い文章、短い文章、の話。

あえてリンクは貼らないが、仕事場で働いていたバイトが書評サイトを開いているということを教えてもらったので、見てみた。
それぞれの本についての感想は短い文章であるが、筋が通っていてわかりやすく、説得力がある。
 感想を短い文章でわかりやすくまとめるということは簡単なようでいて難しいことだ。学生時代は長い文章を書けることが筆力があるという認識があったのだが、例えば音楽雑誌でいうと、2時間のステージを800字なり2000字でまとめなければならないという。これは簡単なようで簡単ではない。試しにやってみるといい。5年前に裕ちゃんがテレビのレギュラーを持った時、僕はあるサイトでテキストレポートをやることになったので、「2000字ルール」を自分で勝手に作って書くことに挑戦した。しかし、自分の筆力で20数分の番組を2000字でまとめることはできなかった。結局、書き起こしにツッコミを入れたりする方向でやらざるを得なかった。そうしないと伝わらなかったのだ。2000字ならば原稿用紙で5枚だが、書き起こすとだいたい13枚くらいになった。そしてヘンな意地を張って「ただの書き起こしにはしない!」と編集を加えたりしながら書いたため、そのまま起こしておけば、資料として使えたのに*1、 と思うことが最近起こっている。
 自分は一体3年間何をやっていたのだろう? と思ってしまった。
 だから、ただの情報の羅列ではなく、短く筋の通った文章が僕は好きだ。そういう文章を書きたいと思っている。

*1:編集を加えたため資料としての正確性に欠けるということ