誕生日企画の話・完結編。


アルバム企画の方は締め切りなので、もう製作者に送ってあるのですが、自分のメッセージはこういう形にしました。
 自分は普通の台詞がうまく書けないのです。例えば、「裕ちゃん誕生日&十年おめでとうございます。これからもいい女でいてくださいね」とかそういうのを紙にペンで書くというのは、なかなかうまくできないんです、自分の中で。それに、こういうのはみんな書きそうで、自分のものが埋没してしまうのではと思いました。現場に何度も何度も足を運んで、裕ちゃんから認識されるまでになった方もいますし、そういう方ならコピー用紙にボールペンで書いても伝わるかもしれません*1。でも僕はそうではない。だから何か違う味を出したかったんです。
 最初に考えていたのが一文字の「縁」(えにし)。十年間の出会いと別れだけでなく、いろんな縁によって裕ちゃんの音楽活動、演技、趣味、生活にいたるまで、時に大きく時には小さく変化していったと思います。そういったものをこれからも大事に感謝しつつ、という意味だったんですが、いざ筆をとってみるとしっくり来ません。何かうまくないんですよ。嫌味かなと思ったりしたせいかも。自分も独身ですけど、この文字だと上に「良」というのが想像できちゃうので、なまじ毛筆だと余計に嫌味に見えちゃったりしないかと。もうひとつ考えていたのが先日あげた「原点不忘」。裕ちゃんが娘。にいたころ、娘。が十年続くことっていうのは、なかなか想像できませんでした。自分も裕ちゃんが抜けたときに娘。は終わると思っていました。でも、娘。は裕ちゃんが卒業してから6年、まだまだ元気。だからこそ、十年たった今、もう一度初心を思い出して、というのが眼目だったんですけど、むしろ今の娘。のほうにこそこの言葉はふさわしいと思いました。

 「よき想い出を共に」は、2月のファンの集いで握手したときに交わした言葉です。僕が「いい想い出をいっぱい作りたい」といい、それに裕ちゃんが「一緒にね」と応えた。それを筆に乗せたものです。誰であれどこであれ、現場ってものはお互いがハッピーであってこそ完成するのだと思います。その「よき想い出」をこれからも一緒につくっていきましょう、という気持ちを込めました。
他の皆さんはどんな言葉を書いたんでしょうか。完成品を見てみたいです。

*1:むしろ、そういう人こそ、しっかりしたものを作りそうに思いますが