中澤裕子「TYPE-Y2007 BIRTHDAY LIVE 魔法のプレッシャー!今年もやります∞スペシャル〜ライブ後、予定を入れないでください〜」の話。

開演60分前くらいに到着しまして。そこで現場で顔を合わせる面々と合流したんですけど、そこにカズヤさんが企画のアルバムを持って登場したんで、聞いてみました。「自分以外に筆で書いてきた人いました?」って。「いましたよ。GJです」だそうです。

 さて開演。最初は去年の模様がスクリーンに映し出されて、さぁ、と思ったときに流れてきたのが「初めてのハッピーバースディ!」のイントロ。おお、と思っていたらステージ上にはなぜか4人もいて、それが誰なんだかよくわかんないまま、一気に気合が萎えた。どんくらいかと言うと間奏部で「♪りーんね!あーさみ!梨〜華ちゃん!」とオリジナルで叫びたくなってしまう気分。それで僕は座っちゃってペットボトルの烏龍茶を口にしたんですけど、なんとその瞬間に裕ちゃん登場。*1
 「六月の花嫁に憧れ」の後で永井龍雲さん登場。沖縄在住の永井さんのお土産はオリオンビール海ぶどうミミガーのセット。現在独身ということをやたらにアピールする永井さん。いい歌には「男と女」そして「恋が必要だ」と。そこで「うらら」と坂本冬美に提供した「うりずんの頃」を二人で。永井さん退場後はシャ乱Qのカバーと聞いて裕ちゃんが歌いそうなのは「シングルベッド」かなと思ったら「空を見なよ」。でもこういうの好きですね。合っていると思う。
 ディナーショーでよくやっているのが朗読なんだそうです。京フィルコンでもやってましたし。今回の題は「午前11時の女」。休みの朝は11時ごろまで寝るというところから「自分の年齢を3で割る、それが人生を一日でみたときの自分の位置になる」という話への展開。34歳。それを3で割ると11余り1。つまり裕ちゃんはまだ午前11時の女。そこで顧みると自分はもうすぐ12時になる。「午後の男」か。人生24時間とすれば、自分はもうすぐ半分になるところまで来てしまったのかという感慨と、14時は一番暑い時間帯じゃないか、これからもっと暑くなるんじゃー!という思いが交錯する。そして「聞きたいこと」。ディナーショーに行っていない自分は半年振り。イントロや歌い出しではまだわからなかった。でも、昔の「繊細」とか「哀愁」の声の裕ちゃんじゃなく、声が良く伸びている感じがする。

 衣装替えの間のバンド演奏は「サマーナイトタウン」のメロディー。そして曲が終わって、二人目のゲスト・松風雅也さん登場。「マジアサ」の相方。でも番組を聞けない僕にとっては、彼はラジオよりも声優といったほうが身近だ。「桜蘭高校ホスト部」の鏡夜とか最近だと「おおきく振りかぶって」の榛名が彼の役。中の人を生で見れて、僕は別の意味で感動していた。
 それはともかくとして、ステージの上で番組始めちゃう。タイトルコールは客席全体で。飛び出す「松風くん(裕ちゃんは彼をこう呼ぶ)」の流暢なしゃべり。それにのせて客席のキノピーこと木下一万人を呼び込んだら僕の数列後ろに座っていた。そこから「マジアサビール」の話から「1973年の十連発」とつないで、そこから1973年のヒットメドレー。最初が「個人授業」。これはちょっと前にmisonoがカバーしていたからばっちり。「わたしの彼は左利き」と最後の「夢の中へ」も知っていたんだけど、3曲目の「♪あなたが望むなら わたし何をされてもいいの」の題名が出てこなかった。山口百恵の曲なのはわかったんだけど*2
 そして一気にシングル曲4連発。見ていて感じたのが、裕ちゃんに精神的なゆとりがあるせいなのか、堂々と歌い上げる感じがしました。いまのハロプロ界隈ってすごく殺伐としているじゃないですか。そのような状況でも、伊達に十年やってないよって感じの泰然自若としていたような感覚がしたんですよ。

 アンコールで歌った曲は「ら・ら・ら」。何度となく裕ちゃんの現場で歌われている曲ですけど、大阪でのディナーショーのときに「オーディションを受けてくれてありがとう」といったお客さんがいたそうな。その審査で歌ったのがこの曲というのは裕子推しにとっては半ば常識なんだけど、そういう背景を知らずとも楽しめます。
 そしてまたしてもサプライズ。なんと、22日から舞台で共演するいしだ壱成住田隆がケーキと花束を持って登場。何このスッペシャル感。もしかしたらビデオメッセージとかあるかもしれないなとは思っていたのですけど、いざ舞台の袖から登場すると「え----------------っ!!!」と叫んじゃいました。まさか本人が舞台に出てくるとは。これは本人も知らなかったみたい。
 そして続いて歌ったのが「ゆ・う・わ・く」。この曲はFCで販売された10枚組CDの中の1曲なんだけど、他のメンバー*3が明るいJ-popなのに、裕ちゃんの曲だけがピアノ一本のバラードなんですよ。
 自分もこの曲聞くの何年ぶりだろうと思いましたけど、聞いていて思ったのは「昼メロとかでこういうの流したいよなぁ……」ってことでした。*4愛というか「哀」。「ゆ・う・わ・く」もそうですけど、裕ちゃんの歌、特にスローな歌には報われない愛のようなものが流れているようにも思えるんですよ。これが良いことなのかどうなのか、というのは別としても、そういうところは昼メロに合いそうな気がするんですけどね。本人出演がなくても見ますよ多分。
 それはともかくとして締めくくりは十年隊の「僕らが生きるMY ASIA」。この曲が終わって時計を見たら午後10時。去年はこの時間で終演となったんだけど、客席の歓声にこたえて再び登場。これが最後のサプライズとなりました。
「やっぱ元気に終わりたいよねぇ!」と「DO MY BEST」を熱唱。大盛り上がりの中、曲が終わって、客出しのアナウンスが流れて、終演となりました。時計は午後10時15分。去年よりも10分程度長くなった感じでしたけど、中身がそれ以上に充実していました。
 「よき想い出を共に」をメッセージとして僕は書きましたけど、客席もステージもお互いが信頼しあっての想い出を作れたんじゃないだろうかと思います。この時、本当に裕ちゃんの推しやっていて良かった、って心から思えました。

*1:ちなみに最初に登場していたのはポッシボーの秋山・ロビン・後藤・橋本。

*2:題名は「青い果実」

*3:裕ちゃんが娘。にいた頃のものなので4期までのメンバーが参加している

*4:ちなみに今やっている「麗わしき鬼」の主題歌は工藤静香の「雨夜の月に」。