AKB漫画になるの話。

 前に「チャイナフリー:中国製品なしの1年間」という中国製の製品を使わないで1年間生活するという実験的生活のノンフィクションが話題になりました。現代生活上の製品の中で「中国製」を避けるということがいかに困難か。それによってグローバリゼーションの意味を考えさせられるというノンフィクションでした。
 それとなかば同じような状態にあるのが、今の生活の中でAKBを避けて生活することがいかに困難かということです。テレビを見れば誰かしらメンバーが出演し、本屋やコンビニに行けば誰かが雑誌のグラビアになり、池袋に行けば街頭スピーカーからヘビーローテーションが聞こえ、スーパーに行くとぷっちょのディスプレイが目立つところに置いてある。ネットでも誰かしら話題にしているので、最早彼女たちを見ないで生活するというのは、チャイナフリーを実践することと同じくらい困難なものであると言えなくもない、そんなここ1週間の彼女たちの恐るべき露出振りでした。
 そして少年マガジンが今週号から彼女たちの漫画を連載するに至ったのですが、コンビニでパラパラと立ち読みしてみると、主人公の男が彼女を応援するために女装してオーディションを受けたら受かってしまうという展開は、最近見た韓国ドラマのストーリーの性別が逆になったものを想像しました。少女漫画だと女が男のふりをしてどうのこうのというストーリーはいくつかあるのですが、少年誌でこういうのはなかったはず。よくこの展開を運営がOKしたなぁと思いながら、立ち読みしてました。最近は女装男子とか韓国ドラマは流行してますから、そういうエッセンスを取り入れたのかもしれません。
でも、多分、コミックスは買わないと思います。