ももいろクローバーとあかりんの棚、の話。

 今回の事態になって、飛躍的に自由度は高まった(というか元に戻った)ので、なんとなくの不安感を振り払いたい気持ちになりました。それで、土曜日に新宿のタワーレコードで行われたももクロの現場に行って来ました。
 時間とか整列の方法とかもうろ覚えだったんですけど、とりあえず普段どおりに家を出て新宿に向かい、店に入って並んでいるところに並び、CDを予約して時間が来るまで待ち、ライブを見て握手して某所に寄って帰るという流れの一日でした。
 とにかくライブでは吹っ切りたかった。でも、人垣の中だと派手に跳んだりとかはできませんでした。それでも、聞いていると曲が好きになれるから、見ているとメンバーが好きになれるから、そういうところが今のももクロのよさだと思いました。だから握手の後は自然と足どりは軽くなるし、気持ちも少し上を向けるようになる。それは自分の中の間違いない実感です。

 それでは、筆者の参加した2/5の13:00の回の様子を書いていきます。
 参加者は300人を超えるぐらいの感じ。自分の整理券が237で、その後もまだ人は並んでいましたので、それぐらいではないかと思います。前の方には椅子が並べられていて、そこは女性向けエリアとか、早く来た人に充てられているようです。そこで後ろの方に立って並びましたが、規模は大きくない感じでした。

 歌った曲はこの5曲。


 なぜか、あかりん(早見あかり)がマスクをして登場。体調不良を想像したのは当然の思考の流れですが、マスクに何か書いてあります。筆者は昔、それこそプロレスのリングでタイガーマスクが戦っていた頃、マスクに「タイガー」と書いていた同級生がいたことを思い出しました。プロレス大好きなももクロスタッフの仕込みかと思ったのですが、実際のところは「花粉症だから」。そうすると1曲歌ったら取ってしまいました。本人曰く「花粉症なので花粉入れたくなかった」と。そうしたら息が苦しくなってしまったのでやめた、とのこと。実際に、プロボクサーはマスクをしてトレーニングをすることで酸素の摂取量を制限して、高地トレーニングに近い効果の心肺機能の強化を図ることがあるそうです。
 それはともかく、定番の自己紹介の後でMCなんですけど、話題が護国寺で行われた節分会の模様になると、かなこ(百田夏菜子)が花道で倒立回転5回を決めたことから、当日来れなかった人のために舞台上で回ることに。1回余計に回って6回の回転を決めました。するとあかりんと(高城)れにちゃんが「側転できるようになった」と言い出して成功させ、結局最後にやったあーりん(佐々木彩夏)ができなくてオチがつくという締め方。こういったところは、演出というよりも任せちゃっているんでしょうね。
 そこから4曲を通してエンディングとなったのですが、「ミライボウル」のカップリング曲の「Chai Maxx」という曲があるんですけど、これの振り付けに武藤敬司のLOVEポーズが使われていて、知っている自分にとってはなかなかのツボでした。この曲というのは、派手な仕掛けはないんですけど、曲が進んでいくうちにどんどん周りを巻き込んでいくようなパワーを感じます。
 今回は5曲とあっさり風味で終わりましたが、この後握手会・撮影会も17:00の回もありますし、と思っていました。それで握手もなんとなくあっさりと流された感じがしたんですけど、ツイッターによると短時間で流された様子。自分は握手会なんて何年ぶりですかって位のものなんで、緊張しました。声が出ていなかったようです。歌っているときは(有安)杏果ばかり見ていた感じだったので、彼女にそれを言うと喜んでくれたのはよかったと思っています。
 でも、ももクロの現場っていいものですね。少ない曲でも楽しめますし。何度でも行きたくなる人間がいるのも納得できます。

ミライボウル(初回限定盤B)(DVD付)

ミライボウル(初回限定盤B)(DVD付)

 その後、会場から近いジュンク堂書店に行ってみました。
 なぜかというと、そこの文庫担当者が、あかりんがカバーになった角川文庫を集めて棚を作っているのを知ったからです。今は注文は電算処理されることが多く、カバーを指定して棚を組むというのは難しいことだと記憶しています。だから角川に依頼しないといけませんし、在庫も確保しなければいけません。苦労したんじゃないかと思います。そして、自分が思ったのは、よくその企画が許されたなってことなんですね。昔の勤務先だったら「売れるのかよ」で却下されそうですし、多分自分がやったら上が撤去させそうなものだけに、店がそれを通したことにジュンク堂の度量というか余裕というか、そういうものを感じていました。
 その「あかりん棚」はジュンク堂の店舗レイアウトもあって、大々的な展開という感じではありませんでしたけど、しっかり作り込んだ感じはしました。タイミングよく島本理生の「クローバー」が角川文庫1月の新刊で発売されていたことも、棚の隠し味になっていたように思いました。

 ちなみに、自分は13時の回だけ見て店寄って帰った(この時15時)のですが、その数時間後に本人が来店したとの知らせを聞いて、うわぁーって気持ちになったのは事実です。そして店の角川文庫(と彼女&夏菜子表紙のSDP文庫も)にサインをして並べたら(企画者曰く100冊程度)、今日のお昼前には売り切れたそうです。

蜘蛛の糸 (SDP Bunko)

蜘蛛の糸 (SDP Bunko)