サクラサクココロユレル。の話
自分の周りでも桜の花が咲き始め、電車の窓から見える川の両岸は、桜並木がそこだけ淡いピンクの帯のように見えます。
そんな状態の春が今年も巡ってきましたが、今年の春は今までの春とはちょっと違う感じがしています。
それはもちろん震災の影響もあるんですけど、それ以上に、いま自分が置かれている状況がそうさせるんだと思います。
「桜って見てるといろいろ思い出すよね」というのは10年以上前に見た「桜の園」という映画の台詞の一つなのですが、今年も桜の花を見るといろいろなことが思い出されます。
それは決して楽しいことだけじゃなくて。重苦しい今の空気を反映しているのか、前々のあまりよくない思い出ばかり想像してしまう。それはあまり精神的にもよろしくないことだと思うのですが、どうしても四角四面な性格のせいか、「〜しなければならない」「〜しておけば〇〇だったのに」という考え方が先に立ってしまうで、そういうものが浮かんでしまうのかもしれません。これは本当に長い長い間についていってしまった思考の問題なのでしょうけど、どうしてもそこは自分の行動に縛りをかけてきます。
つい最近まで、自分がこのような状況になってしまったことで、明後日に迫ったももクロの中野でのコンサートも放出してしまおうかと真面目に悩んでしまったくらい。せっかく取ることができたのに、こんな状態じゃ楽しめない。結構ツイッター上でもチケット欲しい人の怨嗟の声が飛び交っていたこともあって、チケットゆずろうか?というツイートをしてしまいそうになりました。それは一度や二度ではなく、フォロワーさんの中にもそういう人がいたことも影響しているのでしょう。でも、それをしなかったのは、そういうことをしたら自分があとでもっと後悔するような気がしてきたからなんです。だから、思いとどまりました。
そういうことで、自分は行くことにしました。
見たいから。
それだけです。
気持ちに素直になりたいですね。それで少しだけでも楽になるのなら。
- 作者: チェーホフ,神西清
- 出版社/メーカー: 新潮社
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