AKB総選挙またはヲタの異常な愛情、の話。

 AKBの第3回選抜総選挙が始まったようですけど、ひとりで5500枚もシングルを買ったファンが登場して話題になっているようです。
 計算すると800万円を超えるらしい。
 応援するという行為は心おきなく正気を捨てられる場所でもあるし、自分の推しメンを上に送りこもうとしてまとめ買いするのはわからなくもない。けれど、シングル買ってそれで投票、それに800万とか。恐ろしい金の使い方だなぁと思います。年収何年分もの金がどこにあるんだって、もはや驚きすら感じないくらいの散財ぶりは異常としか思えない。一体この歪んだ愛情はどこから出てくるんだろう。

 ところで、その5500枚っていうのがランキングに与える影響っていうのがどんなものか気になったので調べてみると、今回の速報値で12位に入ってしまう。さらに直近の週間ランキングを調べてみたら、19位が「神のみぞ知るセカイ2」のOP曲で6139枚。その下が阿部真央の「モットー。/光」でこれが5488枚。つまり、誰かがこれくらいの歪んだ本気を出してしまうと、デビューしたてとかの知られていない歌手でもチャートのベスト20に突っ込むことができてしまうということになります。それだけ今のCD市場というのはここまで小さくなってしまったんだなぁ、と改めて思います。

 と同時に、800万円を突っ込んだ彼は、開票が終わって、無事に推しメンが希望通りの順位になったあとで、日常の生活に戻った時に、一体何を思うんでしょう。
 来年また総選挙をやることになったら、彼はどうするんでしょうね。

追記)どうやら投票券と握手券とCDと特典の生写真をバラして転売しているみたいです。ご苦労だねぇ・・・・・・