劇場版「Wake Up,Girls!」を見てきました。の話

 時間の都合で渋谷の映画館に移動しての鑑賞でした。

 テレビシリーズとの同時公開という珍しい形、それは多分主演の7人を舞台に出す、要は「現場」を作りたいってことなのかもしれません。だから、テレビと劇場を両立させるという方式にしたんだと思うんですけど、この制約があるために、いろんなところで無理してうまくいってないところがあったように感じました。劇場版から先に入った人にはテレビシリーズも見てもらえるような動機づけを、テレビシリーズから入った人は劇場版を見る意味づけを持たせないといけない。そういう枷をはめちゃっているから、実質0話という劇場版も最後は無理やり完結させない形で終わらせているし、ライブシーンも途中で黒バックのスタッフロールになっちゃうんだけど、あれもこれもって感じで手を出そうとしていくつもの抜けができている。そんな感じがしています。
 
 話題になったというか引かれたという所は歌うシーンのパンチラですけど、これも劇場版だと意味付けがなされていて。でも自分も含めてテレビから入った人は「え!」って思っただろうし、自分なんかは「どうせ君らこれで大騒ぎするんでしょ」って言われているみたいで、いい気持ちはしませんでした。
 でも、そんな自分がこういったモバイルラリーとかで動くようになったのは、曲の力が大きかったからです。
 劇場版のライブシーンとか1話のOP曲は「タチアガレ!」という曲ですけど、この曲がすごく良かった。作曲は神前暁さんという、いろんなアニメで主題歌を手掛けている人なんですけど、この曲が救った部分はかなり大きいんじゃないかなと思います。ライブシーンは多分フルで流すところを後々に作っているんだと思いますけど、だからこそ劇場版のような場所ではきっちりとした完成形で見たかったです。

 作画とか演技は言われるほどひどいとは思いませんでした。そんなに気にしなかったし、メンバーもかわいく見えるからそれはそれほど問題じゃないと思ってました。
 だから、自分ももうちょっとこの物語に付き合おうと思います。