武道館で9nineを見てきました。の話

 21日に武道館で行われた9nineのライブを見てきました。
 手元の記録を見てよくよく考えれば、1年近く見ていなかったわけで。
 そう考えるとだいぶ変わっているような感じもするんですね。何せ去年からはEDMを主軸にした音楽性が見れるようになって、ライブもその影響があって映像演出を導入するようになったとのこと、どういう風になるのかは楽しみにしていました。

 会場前の様子を見ても、普段のアイドルのイベントに比べると女子が多かった感じがします。最近自分がロコドルのイベントばかり行っていたせいなのかもしれませんが、それに比べても女子人気というものは高かったように思います。そう考えるとアイドルにおける女子人気の高さというのは、武道館級の人気を目指すアイドルにとっては、ある種必要なものなのかもしれません。
 物販の長蛇の列を横目に早めに場内入りしました。今回の座席は1階スタンド西の端っこ。映像演出が来るとつらい位置です。仕方ないといえば仕方ないのですが、その分はメンバーが端まで来てくれることに期待することにしました。
 ステージは花道もなく本当にオーソドックスなセッティングでした。といっても、武道館の北・北東・北西を完全につぶし、西と東も北寄り3分の1くらいを黒い幕で覆っています。アリーナも最後方はテレビカメラ用にひな壇、その前がPA卓。その前が細長い謎のステージと思われるもの。それでアリーナ席がずいぶん狭く見えました。花道とかで変に誤魔化したりしなかったから、むしろ自分は潔い感じを受けました。そのせいなのかどうかはともかく、しっかりと座席は埋まりました。
 開演前の場内に流れているのはメンバーが選んだと思われる曲だったのですが、注意アナウンスが流れたあとの開演直前になって流れた曲がPerfumeの「Dream Fighter」で、曲に合わせて客席から手拍子が発生するという、気持ちの盛り上がりはあったと思うさなかに客電が落ちていよいよ開演。
 今回大活躍だったのが移動するときに使うゴンドラで、3台から5台使ってステージから後ろのステージを行き来する。そして後方のステージがせりあがっていくと、1階席近くの高さまで行く感じ。むしろ、映像とかを使った凝った演出というよりは、真正面からの歌とパフォーマンスのステージ、それを彼女たちは選んだように思うんです。それは途中で歴史を振り返るような映像を流して、昔の曲をやったことにも通じるのではないかと思いました。今回披露した昔の曲は「白い華」「sky」「ヒカリノカゲ」の3曲ですが、記憶に残っていたのは「ヒカリノカゲ」でそこから「Cross Over」につないだ流れが自分の中では一番高まったんじゃないかと思うんですよ。 
 自分はリニューアル*1前の彼女たちの曲を聞いた記憶があって、でも自分が彼女たちのことをよく知るようになったのは「Cross Over」がスタードライバーのED曲として流れてからです。その流れがあるから、今があるのかもしれません。
 そこからは何もなかったのかというと、そういうことはなくて。ゴンドラからサインボール投げたり、ステージ上でツイートしたり、客席にウェーブをやらせたり。でも、うっきーのヘッドセットがトラブルを起こして流れが切れた、そこはメンバーが上手くフォローしていて、その喋りは楽しかったんだけど、なんとなくあっさりしているような気がしていました。9年のあゆみの集大成としてはあっさりしていて。
 でも、客席に手を振る彼女たちの表情だったり、ステージの上で何回も互いに手を握ったり抱き合ったり。そういう姿からは仲間としてのメンバーだったりファンだったりへの感謝の気持ちを感じていたんです。だから、この武道館という場所にたどり着けたことを、会場全体で喜び合った、そんな幸福感がいっぱいの現場でした。

 終演後に感じたのは、9年間の歩みはあったけども、これで終わりじゃないんだ、ということでした。
 達成感ということよりも「ここから2度目の9年が始まるんだ」っていうこと。そっちの方が大きかったです。
 
 人生という冒険は続く。

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セットリストはこちらからどうぞ
 ではまた。

*1:2010年の夏に、現在のメンバーへの再編成、レーベルの移籍、パフォーマンス・ガールズユニットという呼称を使い始めたことを指す