映画「幕が上がる」見てきました。の話

 今日もももクロちゃんは個々に分かれて舞台挨拶でいくつかの劇場を回っていて、そこは大入りだったみたいです。けど、実のところ、自分の行った某映画館はガラガラでした。
 といっても、風が強くて寒い平日の午後ですから、それはそれで仕方ないといえるのではないかと。

 ネタばれっぽいのは避けようかなって思ったので、映画は情報をほとんど入れない状態で見ました。高校演劇を題材にした「成長の物語」、そこをももクロとオーバーラップさせて描きたい、ということが最初にあったのかなと思うのです。特にさおり(夏菜子)がわかりやすいんだけど、自分がどうしたい、どうありたい、どうしたらいい、そういう所で迷って無性にイライラしたくなる、それが吉岡先生(黒木華)に出会って、ぐんぐん成長していく、そういうところに惹かれました。いやいやだったりしているところが、しっかりと演出までやって部員をまとめ上げていく、そういう所はももクロと重なるような感じもします。だから自然と感情移入できたし、一本指を上げるところがあるんだけど、無意識に自分も一本指上げようとしていたんで、そういう所に入り込めたんだと思うんです。
 ただ、最初の方はなんかナレーションというかモノローグが多すぎる感じがして、なんというか少女漫画をそのまま実写化したような感じで。あと唐突に変なテンションのシーンが挟まれるところがあったんだけど、そこもなんか変な感じで、えーとか思っちゃった。

 夏菜子以外のメンバーについても言うと、がるる役のれにちゃんは映画になってもこういうキャラクターになっちゃうのね、って思って、これでいいのかなって正直に思いました。でも原作にそういう役がいるってことも何かの運なのかなって思います。あーりんの演じた明美ちゃんも後輩らしい後輩でした。しおりんの演じたユッコも中西さん(杏果)が転校してきて、さおりとの関係が複雑になっていくところもよかったと思います。そして杏果は地域の強豪校から転校して演劇部に加わるっていうのは、子役とかキッズダンサーとして活動していた杏果がももクロに加入するっていう所とすごく重なるし、その存在がさおりの成長の一つのポイントになるっていうのも重なる。そこで葛藤するっていうのがらしい。
 そして、黒木華さんの吉岡先生がすごく存在感があって、「助演女優賞」っていうのはこういうものを言うんだろうって、そんなくらいのもの。吉岡先生の持っている葛藤というか迷いのようなものがすごく残りました。
 だから、泣けるかっていうと必ずしもそうじゃないってところはあるけど、いい映画だってことははっきり言えます。

 これから原作読もうかなって思います。
 ではまた。