記憶なんて単純だね。

人の記憶というものは、意外と単純というかあいまいというか。そんなものなのかもしれません。

 6年前の今日は武道館で娘。のライブがありました。この日は市井ちゃんの卒業の日。もっとも僕はその日のチケットは手に入れられなかった。パソコンも始めてない時期のことだったので、オクで落とすという手段すら知らない、そんな時代のこと。 
 この日、実は仕事の後で武道館前に行ってました。
 いくつかの雑誌とか読んでみると、この日は雨ということになっていた。でも、僕の記憶には雨がない。開演したあたりに現地着。普通に手すりに腰掛けて、近くにいた市井ファンとおしゃべりしていた。だから、雨という記憶がない。雨だったのは自分が見に行った20日。つまり武道館の初日は確かにそうだった。だけど、だいぶ時間のたった後で雑誌のリポートとか読むと「この日は雨だった」と書いてある。ずっと「雨なんかふってたっけ」ともやもやしたものが未だに消えていない。僕は今でも雑誌が間違っていると思っているんですけどね。

 先日あげた裕ちゃんの卒コンの観戦記でも、「ハッピーサマーウエディング」の時、「裕ちゃんが隣の子と笑いあって背中をそっと押した」と書いたんですけど、ライブ映像を見ると横に並んだメンバーの前を歩いているから、背中の押しようがないのでヘンだなぁ、と思っていた。市川でのハロプロパーティでも、辻ちゃんが胸に手をあてて「I WISH」の加護ちゃんのパートを歌ったんだけど、それが右なのか左なのか、それがパッと出てこない。
でも、裕ちゃんの卒コンの所は、今年、観戦記「彼女」を挙げるためにDVDを見ていたら謎が解けた。とけてみれば単純なことだった。だから、いつかこういったもやもやも、きっと晴れると思っている。

そういえば、市井ちゃんはいま何をしているんだろう。
今、幸せならばそれでいいし、たとえ今がそうでなかったとしても、走り続けている人には、咲く季節が違っても花は必ず咲くものだ、ということを信じていてほしい、と思う。