10年の話。

10年前のことを思い起こしています。
1997年の11月といえば、僕はまだ社会人じゃありませんでした。
大学は出たものの、結局、就職先は決まらないままでした。
旅に出たり、車の免許を取りに行ったりしていましたけど、短期のバイトを繰り返していました。ちょうどその頃、裕ちゃんが夢をつかむために奮闘していたことは知らなかったです。
今日はその夢のひとつの決着点、「愛の種」手売り5万枚達成の日です。

10年というと、ベタな選曲ですけど渡辺美里の「10years」という曲が浮かびます。

大きくなったらどんな大人になるの
周りの人にいつも聞かれたけれど
時の速さについていけずに
夢だけが両手からこぼれ落ちたよ


あれから10年も
この先10年も


行きづまり うずくまり かけずりまわり
この街に この朝に この掌に
大切なものが何か
今も見つけられないよ

自分は10年前は今のような自分は想像していませんでした。
10年前の裕ちゃんも10年間も活動できるようなユニットになるとは思っていなかったのではないでしょうか。
しかし、すべての物事には原因と結果があるように、今の娘。の10年はこの時の「私たちはデビューする」という思いを因としていることは間違いありません。
ですから、自分も行きづまり、うずくまり、かけずりまわって、でも、その「何か」が見つかることを信じて、因を作っていこうと思います。
そして、その「何か」をつかんだ時、自分は新しい自分として生まれ変われる。その時はそう遠いものではない、そう信じて、その先の10年を生きていきます。


裕ちゃんとなっちは今日イベントで何を話すんでしょうか。
できれば、二人がその時一緒にいなかった、やぐっちゃんと圭ちゃんにその日のことをたっぷり語ってほしいと思っています。そして1期とか2期とか、そういう括りなしに歩き出せばいい。

今日はノスタルジーに浸るだけの日ではありません。
新しい始まりの日です。
僕の知らない10年前がそうであったように。