予約して買うということ。

http://www.oricon.co.jp/news/ranking/17446/
4月3日付オリコンのランキングが発表されました。Berryz工房のシングル「ジリリ キテル」は6位という結果になりました。順位としては自己最高という事になりました。確かにケチはいくらでもつけられる*1んでしょうけど、それも含めても、ちゃんとベスト10に入ってくるんだからたいしたものです。
 3月10日の記事にも書いたとおりの企画もありました。僕は予定通り2枚を予約して買ったので問題なく買えました。しかし、急遽イベントが決まったためか、初日にまとめ買いが入って店頭在庫がなくなってしまった、という事態が起きたことが順位に影響したと思います。5位の愛内里菜と僅差の6位という結果から見ると、やはり早めに店舗で予約を入れておくことは、順位を争う上で有効な手段だ、ということがわかったのは良いことだと思います。

 その一方で、僕の仕事場である本屋の現場においては、予約を入れることが厄介な事態を引き起こすことがあります。ここの読者の方々はほとんどハロヲタの方だと思うんですが、例えば、ハロプロの写真集を多く発売するワニブックスの場合は、事前の予約を受けてくれません*2。おそらく「販売協力店*3」に限って受けているのかも知れません。そうでない出版社でも、発売日の2週前までに予約を入れないと初日には入荷しないというシステムになっている*4ので、直前になって告知をしたり、発売が近くなって芸能ニュースになったりすると、初日に入荷が間に合わないという事態を招きます。そして発売告知が告知になっていない事態も起きたことがあります*5。何のための告知なんだか。だから写真集を予約するならネットでした方が有利だと思います。この点においてはネット書店が力を入れているという事実もあります。楽天ブックスの安藤哲也氏は「ネット書店では『予約を受けて売る』ということに力を入れたい」と言った記事を読んだことがあるのですが、安藤氏は実店舗の経験もある方です。実店舗の経験からネットの利点はそこにあるということを知ったのだと思います。

 結論付けてしまうと、CDにおいては初動のランキングを重視するので、リリース日を重視するシステムが業界全体でできているように思います。だから、予約を入れて買うことが順位を上げていくことに有効に働くと思われます。一方、出版の現場においては、予約は必ずしも有効な手段にならないという現実がある、ということは知っておいてもいいと思います。

*1:スッペシャル ジェネレ〜ション」より初動の売上が低いなど

*2:これは実話。電話を入れたらワニブックスに断られたことがある

*3:「UP TO BOY」に載っている

*4:入荷する分は卸売の配分によるもの

*5:発売告知日に卸売店に搬入したことを「発売」と言った出版社がある。結果として入荷は遅れた