原点の話。

今日11月30日は「愛の種」5万枚を売り切って、メジャーデビューの切符をつかんだ日。それが1997年のこと。
来年はいよいよ娘。も結成10周年イヤーに突入する。
当時の僕はそういうのに興味は持っていないわけだし、テレビもほとんど見ていなかった。だから当時この「手売り5万枚」に参加した人の話を聞くのは非常に貴重な事のように今は思える。
スタートは11月3日の大阪だった。当日の参加者の話だと、会場のHMV心斎橋からの行列が難波まで続いたという。数年前に大阪遠征した時に、近鉄難波駅から心斎橋のHMVまで実際に歩いてみた。10分くらいはかかったと思う。それだけの行列が続いたのだ。「おそらくこの行列を見て、スタッフはメジャーデビューの準備に入ったのではないだろうか」という人もいる。物事においては「0から1」にするのが一番エネルギーを使うのだと言う人もいる。もちろん今の娘。が、がんばっていない、過去の貯金で食っているとは言わないし、現実に「歩いてる」はしっかり5万枚売っているのだから充分だと思う。それにこの手売りを体験したメンバーはもういない。
だからこそ、今のメンバーが再び「0から1へ」の情熱を持っていけば、売上の数字を超えた新しい娘。としての歴史を残せると思っているし、そうであって欲しいと願っている。