「予約したい」の話。

よやく【予約】
1 前もって約束すること。またその約束。
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突然ですが、皆さんは「予約」ということばをどのような時に使いますか?

多分いろいろなイメージがあると思いますが、基本は発売前の商品を確保するという時に使うもの、と僕は思っています。
ところが仕事の現場ではそうではありません。
書店の現場では様々な注文を受けます。ですが、大きく分けると「発売前の商品を確保する」と「店頭に在庫のない商品を注文する」の2種類になります。僕はこれを「予約」と「取り寄せ」の2種類に区別しています。
具体例でいえば、
2月に発売される℃-uteの写真集を注文するのは、発売前なので「予約」です。
1月に発売されたさゆの写真集「憧憬」を注文するのは、発売後なので「取り寄せ」です。

ところがお客さんはそうではありません。
発売後の商品を注文するのに「予約をしたい」と言ってきた人は数え切れないほどいます。僕は思います。
「注文したい、と言えばいいのに……」と。
そのたびに僕は、何でわざわざ難しく言うのかな、どういう意味で「予約」って言っているんだろう、と思っています。これは別に年代問いません。若い人でも年配の人でも言います。こういうときは僕は「ご注文ですね」と受けるんですけど、先日はもっと変な使い方をする人にぶつかりました。
ある日「予約をした本をとりにきた」という方がいたので「控えの紙はありますか」と聞くと「そんなものもらっていない」と。店では予約であれ取り寄せであれ、注文の時には控えの紙を渡しています。「それはおかしい」と思いました。そこで確認したら、店に電話を入れて、店頭の在庫をとっておいてもらった事を「予約した」と言っていたのです。僕からすると信じられない使い方です。まぁ、極端な例でしょうけどね。
「取っといてもらったんだけど」と言えばいいのに、わざわざ「予約した」ということばを使わなくてもいいのではないかい? と思うんですけど、どうなんでしょうね。